デジタル技術の急速な進化と多様化するビジネスニーズに応えるべく、「自由なものづくり」という理念のもと、20世紀最後の年に誕生した株式会社ジッテ。2000年3月の設立以来、四半世紀にわたり、特定のメーカーに依存することなく、多数の大手メーカー案件を手がけ、幅広いITサービスを展開している。
同社は、エンベデッド事業(電子機器の設計開発)、インフラ事業、WEB事業を中心に、システム受託開発、ソフトウェア設計、Webアプリケーション開発、ハードウェア設計・製造、システム検証サービス、システム構築保守運用サービスなど、多岐にわたる事業を展開。各事業分野に専門技術者を配置し、「企画」から「リニューアル」まで一連のサイクルをトータルでサポートすることで、顧客のニーズに応じた包括的なソリューションをワンストップで提供している。(コーポレートサイト:https://www.zitte.co.jp )
常に新しい・これから伸びる・元気な分野への拡大を積極的に進めてきた結果、各領域を横断した包括的なソリューションの提供が可能となり、顧客のビジネスプロセス全体を俯瞰的に捉えた最適な提案を実現している。
今回はWorkschool導入の経緯から取り組み、そして成果についてお話を伺った。
組込みシステム(エンベデッド)領域の採用に苦戦していました。
学習意欲がある学生や求職者を採用したい一方、経験者がそもそも少なかったり、組込みシステム分野を目指す学生も減少している。
思うように採用しづらい状況のため、意欲のある未経験者を採用し、入社後1からOJTで教えていくという流れを取っていました。
そんな中TRUNKさんと出会い、組込み分野を1から学習できるコンテンツを共同開発することになりました。
内定者や新卒で入社した新入社員の基礎学習スキルアップとして活用しています。
内定者は社会人になるにあたり不安も多いので、まずは学生と社会人の違いといったマインド的なところから、ビジネスマナーやPCスキルなど、社会人の基礎スキルとなるコースをピックアップして組み合わせたものを「ジッテ入社前研修」として作成して、内定者期間中から受けてもらいました。
入社後には、組込みに関する知識やC言語、基本情報技術者の内容など、技術面での基礎スキルを学んでもらいました。
あとはインターンシップに参加してくれた学生にも受講してもらいました。学校で学んできているものの、技術レベルや知識には個人ごとに差があると思いますので、レベルを合わせたりする意味でも使えましたね。
Workschoolの組込みエンジニアの入門コースをはじめに受講してもらい知識を整理する、その後はソフトウェア開発を体験し、最後にセンサーで感知したらLEDが光るようなシステムを作るといったような実践的な業務体験をしてもらいました。
未経験者への教育として、現場で教える者の負担減につながったと思います。
入社してくれた新入社員の目線でも、体系的にまんべんなく、広く浅く学べることで、ハードウェア・ソフトウェア両方の開発業務にとっつきやすくなったと思います。C言語や基本情報技術者試験の内容の復習になり、良かったという声も聞いています。
インターンシップ参加学生からは、参加後もWorkschoolのコースを受けられるのは嬉しいといった声ももらっています。
こういった教育は、弊社のみならず、組込みシステム領域で採用に苦戦している他の企業の役にも立てるのではないかと思いますね。
今後は中途採用者にも受けてもらうのも良いかと思ってます。
今は基礎編のコースが充実しているので、先々では発展編のコースがあると嬉しいなと思います。基本情報技術者コースなど、資格をベースにしているコースなどは過去問もあると資格取得の後押しもできるので、期待しています。
椿 佐多雄さん
代表取締役
大手ソフト(ハード)ウエア開発会社に入社後、2000年に株式会社ジッテの創業メンバーとして参画。2021年2月代表に就任。現在第二創業期を迎え、新規事業創業や社内体制の再編などの改革を精力的に進めている。
趣味はサーフィン。体力維持しながら精力的に活動している。
浅井 豊さん
事業企画グループ 部長
大手ソフト(ハード)ウエア開発会社に入社後、ベンチャー企業やASICデザインセンターを経て現職。新規事業や採用業務・展示会への出展など、多方面での展開を一手に担っている。代表の命を受け、多忙な日々を送っている。