アクティブラーニング×eラーニング|企業研修を効果的にする実践方法

アクティブラーニング×eラーニング|企業研修を効果的にする実践方法

おすすめの方

・eラーニングでの学習が業務に活かされていないと感じている研修担当者
・限られた社内リソースの中で、効果的かつ効率的な研修設計を模索している人事・教育担当者

企業研修にeラーニングを導入したものの、
「動画を見ただけで終わってしまう」、「実践につながらない」
と研修の成果が感じられないとの声を耳にすることも多いのではないでしょうか。

そんな課題を解決する鍵として、近年注目されているのがアクティブラーニングの要素を取り入れたeラーニングです。

本記事では、企業研修を、より実践的で成果につながるものにするためのアクティブラーニング活用術をご紹介します。

アクティブラーニングとは?

アクティブラーニングとは、どんな特徴があり、なぜ企業研修で効果を発揮するのかを解説します。

“参加する”がキーワードの学び方

アクティブラーニングとは、受講者が受け身ではなく、自ら課題を発見し、解決するために積極的に思考し、行動する学び方です。
多様な活動が含まれ、単に話を聞くだけでなく、グループディスカッション・ディベート・グループワーク・プレゼンテーション・演習活動・体験学習などを通じて学習を深めます。この方法は「聞いて覚える」よりも定着しやすく、自分で考え実践する力を養うために有効です。また、学習内容を能動的に扱うことで、より理解が深まり、学びの成果を実感しやすくなります。

これまでのような「聞いて覚える」スタイルと比べ、学んだ内容が記憶に定着しやすく、自ら考える力や実践する力が身につきやすいというメリットがあります。教育現場では以前から注目されていましたが、企業の人材育成においても今後さらなる活用が期待されています。

eラーニングとアクティブラーニングの組み合わせ方

アクティブラーニングはeラーニングと組み合わせて活用することで、オンライン学習の効果をさらに高められます。
たとえば、eラーニングで学んだ内容をもとにオンライン上でのグループディスカッションやロールプレイ、事例を用いた課題解決演習をを取り入れると、受講者は能動的に学びに参加しやすくなります。

さらに、演習後にフィードバックや振り返りの時間を設けることで、理解を深めるので、学習内容の定着が促進されます。つまり、eラーニングの中にアクティブラーニング的な要素を組み込むことで、「受けただけ」で終わらない学び方へと変えていくことが可能です。

アクティブラーニングが注目される理由

多くの企業が感じている「eラーニングの限界」。アクティブラーニングの視点が、その壁をどう超えるのかをご紹介します。

「見ただけで終わる」学びが定着しない理由

多くの企業で導入されているeラーニングですが、「最後まで見ても記憶に残っていない」「現場で活かされていない」といった声も少なくありません。その背景には、一方通行な“インプット型”の学習が中心であることが影響しています。

講義を受けただけでは、理解したつもりでも実際には身についていないことも多く、自分で考える時間や、学んだことをアウトプットする場がないと、知識は定着しづらいのです。

社員が続けたくなるeラーニング設計とは

学びを継続し、定着させるためには、「もっと知りたい」「実際にやってみたい」と感じるような、主体性を引き出す設計が大切です。

たとえば、学習の途中にクイズや問いかけがあり、考えるきっかけがあることで、受講者は受け身になりづらくなります。また、人とのつながりを感じると「学びが楽しい」「自分も頑張ろう」といった意欲が高まるため、学びの継続がしやすくなります。

そのため、同僚の意見を参考にできたり、自分の考えを共有できたりする仕組みを設計することが有効です。同僚の意見を参考にできたり、自分の考えを共有できたりする仕組みがあると、“人とのつながり”が学びの継続を後押しします

オンラインでもできる!アクティブラーニングの取り入れ方

eラーニングと組み合わせてすぐに実践できる、アクティブラーニングの導入方法を3つご紹介します。

反転学習型 | 動画→実践の順で深く理解

反転学習とは、学習の順序を「まず動画などで知識をインプット → その後、演習や実践で理解を深める」流れにすることです。
eラーニングでは、事前に教材を視聴しておき、研修やチーム内のミーティングなどで実践的な課題に取り組むといった形が考えられます。

この方法なら、「動画を見たけれど、現場では使えない」といった悩みを減らし、理解を“活用できる力”に変えていくことができます。

自分の言葉でまとめるワークを導入

学んだことを「覚える」だけでなく、「説明できる」ようにするには、自分の言葉でまとめる習慣が効果的です。
たとえば、動画のあとに、小テストや簡単な記述問題を設けるだけでも、受講者は自然と内容を整理しながら学ぶことができます。

こうしたアウトプットの機会を繰り返すプロセスは、学んだ内容が記憶に定着しやすくなります。

コメントやアンケートで“人とつながる仕掛け”を

学びの継続には、「誰かと一緒に頑張っている」という実感も大切です。
簡単なアンケートや一言感想を共有することで、「新たな気づき」や「共感」が生まれやすくなります。コメントやアンケート共有機能を備えたLMS(学習管理システム)もあり、オンライン学習に“つながり”を取り入れる有効な仕組みとして活用されています。

オンライン学習にアクティブさを取り入れる有効な手段のひとつです。

アクティブラーニング導入のメリット

アクティブラーニングには、受講者の学びを行動へとつなげる力があります。導入することで企業研修にどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。

理解の深さと定着度が高まる

人は「聞く」だけではすぐに忘れてしまうもの。
しかし、「自分で説明する」「話し合う」「使ってみる」といった行動を通じて、記憶は定着しやすくなることが知られています。

アクティブラーニングでは、こうしたアウトプットの機会が自然に生まれるため、一時的な知識ではなく“実践で使える力”が身につくのが大きな特長です。

「研修を受けたあとどう使うか」を考える習慣が身につく

研修の目的は「受講完了」ではなく、「現場で活かす」ことです。
アクティブラーニングを取り入れることで、学びながら「これはどんな場面で役立つか?」「自分の業務にどう活かせるか?」と考える習慣が身につきます。

その結果、受講後の行動変容や成果につながりやすくなり、企業としての人材育成にも好影響をもたらします。

まとめ|アクティブラーニングで“成果が出る”eラーニングに変える

eラーニングは導入しやすい反面、「動画を見ただけで終わる」「現場で活かされない」といった課題を抱えがちです。これを解決するのがアクティブラーニングの活用です。オンライン上でのディスカッションや簡単なワーク、コメント機能を組み合わせることで、受講者は受け身から主体的な学びへと変わり、理解や定着度が高まります。LMSの機能を活用することで、特別な設備やコストをかけずに実践でき、企業研修を“成果が見える学び”へと進化させることが可能です。